17歳の女子。
半年前からダイエットを始め、最近、極端な食事制限をするようになった。
身長は156cmで体重は46kgから32kgに減少した。
学校で嘔吐して倒れて、その後歩行困難となったため救急外来を受診した。
精神科を紹介されて入院となり、精神科作業療法が処方された。
導入時の作業療法で最も適切な活動種目はどれか。
正答5
解説
正解は5です。
神経性やせ症が疑われる低体重の女子に対する、導入期の作業療法の活動を選ぶ問題です。
本例はBMIが約13と著しい低体重で、歩行困難になるほど身体が衰弱しています。
導入期は身体の負担が少なく、短時間で完成し、成果が目に見える活動が適しています。
食べ物や体型、競争、完璧さを強く意識させる活動は避けます。
【選択肢別解説】
1:× 料理は食べ物やカロリーへのこだわりを強く刺激します。
本人がこだわりを表出しやすいため、導入期には避けます。
2:× 屋外スポーツはエネルギー消費が大きく、著しい低体重の患者には身体的に危険です。
体重を減らす手段として過活動につながるおそれもあります。
3:× 集団対抗ゲームは勝ち負けを伴い、対人的な緊張や競争心を高めます。
身体の消耗も大きく、導入期には適しません。
4:× 陶芸の花瓶製作は工程が長く、完成までに乾燥や焼成の時間がかかります。
形の出来ばえにこだわりやすく、完璧主義を強めるおそれがあります。
5:○ スタンプ模様の革細工は座位で行え、身体的負担が少なく、工程が単純で短時間に完成します。
刻印を打つだけで一定の仕上がりが得られ、達成感を得やすい活動です。
【ポイント】
摂食障害の作業療法は、導入期には身体の安静と安全を優先し、負担の少ない個人活動から始めます。
完璧主義や過活動の傾向を踏まえ、結果が予測しやすく、ほどほどで終われる活動を選びます。