正答1
解説
正解は1です。
図の検査用紙がどの高次脳機能検査に含まれるかを問う問題です。
図は「動物園地図」と題した園内の地図で、入口、ゾウ舎、ライオンの檻などの施設と、それらをつなぐ道が描かれています。
決められた規則に従って施設を回る順路を計画させる課題で、BADSの下位検査の一つである動物園地図検査です。
【選択肢別解説】
1:○ BADS(遂行機能障害症候群の行動評価)は、日常生活に近い課題で遂行機能を評価する検査です。
動物園地図検査は、規則を守りながら訪問の順序を計画する能力をみる下位検査で、図の地図が用いられます。
2:× BIT(行動性無視検査)は、半側空間無視を評価する検査です。
線分抹消や模写などの通常検査と、日常場面を模した行動検査で構成され、図のような遂行機能の課題は含みません。
3:× FAB(前頭葉機能検査)は、類似、語の流暢性、運動系列、葛藤指示、GO/NO-GO、把握行動の6項目を口頭と動作で調べる検査です。
図版は用いません。
4:× SLTA(標準失語症検査)は、聴く、話す、読む、書く、計算の能力を評価する失語症の検査です。
絵カードは用いますが、地図で順路を計画させる課題はありません。
5:× WAIS-Ⅳは成人の知能検査で、言語理解、知覚推理、ワーキングメモリー、処理速度の指標を求めます。
動物園地図の課題は含まれていません。
【ポイント】
BADSの下位検査は、規則変換カード、行為計画、鍵探し、時間判断、動物園地図、修正6要素の6つです。
遂行機能の評価では、ほかにTMT、ウィスコンシンカード分類検査、FABなどもよく出題されます。