正答1
解説
正解は1です。
ドーパミンを主な神経伝達物質とする神経細胞がある部位を問う問題です。
中脳の黒質緻密部の神経細胞はドーパミンを作り、線条体へ線維を送っています(黒質線条体路)。
この細胞の変性でドーパミンが不足すると、Parkinson病が起こります。
【選択肢別解説】
1:○ 黒質の緻密部にはドーパミン作動性ニューロンが集まっています。
黒質線条体路を通じて大脳基底核の運動の調節に関わります。
2:× 視床は感覚や運動の情報を大脳皮質へ中継する部位で、主な伝達物質はグルタミン酸です。
3:× 小脳の出力を担うPurkinje細胞の伝達物質はGABA(γ-アミノ酪酸)です。
ドーパミンではありません。
4:× 脳梁は左右の大脳半球を結ぶ神経線維の束です。
神経細胞の集まりではないため、主な伝達物質を持つ部位とはいえません。
5:× 前頭葉の皮質の錐体細胞の主な伝達物質はグルタミン酸です。
前頭葉はドーパミン線維を受け取りますが、ドーパミンを作る部位ではありません。
【ポイント】
ドーパミン作動性の経路には、黒質線条体路のほか、中脳辺縁系路、中脳皮質路、隆起漏斗路があります。
統合失調症の陽性症状は中脳辺縁系路、抗精神病薬による錐体外路症状は黒質線条体路と関係します。