正答3
解説
正解は3です。
振戦せん妄は、アルコールの離脱で起こる重いせん妄です。
飲酒を中止または減量してから2〜4日後頃に、手指の粗い振戦、幻視、発熱、発汗などを伴って現れます。
【選択肢別解説】
1:× 振戦せん妄は脱水や電解質異常、高熱を伴い、命に関わる危険な状態です。
生命への危険性は高いです。
2:× 羽ばたき振戦は、肝性脳症や尿毒症などの代謝性脳症でみられる所見です。
振戦せん妄の振戦は、手指の粗く速い振戦です。
3:○ ベンゾジアゼピン系薬は、アルコールの離脱症状を和らげる治療の中心です。
振戦せん妄の予防と治療に用います。
4:× 飲酒停止後24時間以内に多いのは、手の振戦や発汗などの早期の離脱症状です。
振戦せん妄は飲酒停止後およそ48〜72時間に多くみられます。
5:× 振戦せん妄は、血中アルコール濃度が下がることで起こる離脱症状です。
濃度の上昇に伴って起こるものではありません。
【ポイント】
振戦せん妄では、小動物が見えるなどの幻視が特徴的です。
治療ではベンゾジアゼピン系薬に加え、水分・電解質の補正とビタミン B1 の補充を行います。