正答3
解説
正解は3です。
毎日同じ時刻に同じ行動を繰り返し、同じコースを歩き回り、同じ食材を買う認知症患者の病型を考える問題です。
このように決まった時刻に決まった行動を繰り返すことを時刻表的生活、同じ道筋を歩き回ることを周遊(周徊)といいます。
【選択肢別解説】
1:× HIV認知症は、HIV感染による脳の障害で、精神運動の緩慢さや集中力低下が目立つ認知症です。
時刻表的な常同行動は特徴ではありません。
2:× 血管性認知症は、脳血管障害による認知症で、階段状の悪化や、できることとできないことの差(まだら認知症)が特徴です。
常同行動は特徴ではありません。
3:○ 前頭側頭型認知症は、前頭葉と側頭葉の萎縮による認知症です。
常同行動、時刻表的生活、周遊、脱抑制、食行動の変化が特徴で、本例に合致します。
4:× Lewy小体型認知症は、幻視、パーキンソニズム、認知機能の変動、レム睡眠行動障害が特徴です。
決まった行動を繰り返す常同行動は特徴ではありません。
5:× Alzheimer型認知症は、記憶障害と見当識障害が中心です。
道に迷いやすく、同じコースを正確にたどって決まった時刻に帰宅する行動は特徴ではありません。
【ポイント】
前頭側頭型認知症では、初期には記憶や道順の記憶が比較的保たれます。
そのため、同じ道を迷わず歩き回る周遊や時刻表的生活がみられます。