71 歳の男性。
令和 6 年 8 月 19 日 (月) に病院で認知症の検査を受けた。
結果 (別冊No. 5) を別に示す。
疑われる認知症の重症度はどれか。
正答2
解説
正解は2です。
検査用紙は改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)です。
30点満点で、20点以下で認知症が疑われ、得点の目安から重症度を推定できます。
検査日は令和6年8月19日(月)、本人は71歳であることを踏まえて採点します。
【計算】
問1:年齢は69歳と回答し、2年以内の誤差なので1点です。
問2:年・月・日・曜日がすべて正しく4点です。
問3:自発的に「病院」と答えたので2点です。
問4:3つの言葉を正しく復唱でき3点です。
問5:93は正答で1点、2回目の85は誤答(正しくは86)で、合計1点です。
問6:3桁の逆唱は正答で1点、4桁は誤答で、合計1点です。
問7:aは自発的に正答で2点、bはヒントで正答して1点、cはヒントでも誤答で0点、合計3点です。
問8:5つの品物のうち時計と鍵の2つを答え2点です。
問9:野菜はじゃがいも・白菜・キャベツ・人参・ゴボウ・レンコン・大根の7個で2点です。
合計は1+4+2+3+1+1+3+2+2=19点です。
【選択肢別解説】
1:× 20点以下は認知症の疑いがあるとされ、19点では「認知症なし」とは判断できません。
2:○ HDS-Rの重症度別の平均点は、軽度で約19点、中等度で約15点、やや高度で約11点、非常に高度で約4点とされます。
19点は軽度の平均に一致し、軽度認知症が疑われます。
3:× 中等度認知症の平均は約15点で、19点はそれより高い得点です。
4:× 重度(やや高度)認知症の平均は約11点であり、19点とは大きく離れています。
5:× 最重度(非常に高度)認知症の平均は約4点であり、本例には当てはまりません。
【ポイント】
HDS-Rは30点満点で、20点以下を認知症の疑いとします。
本例は3語の即時再生(問4)は満点ですが、遅延再生(問7)と物品記銘(問8)で失点しています。
計算(問5)・数字の逆唱(問6)・語の流暢性(問9)でも失点しており、近時記憶と注意・作業記憶の低下が読み取れます。