正答1
解説
正解は1です。
作業活動を治療に用いるときは、その作業がどんな工程からなり、どんな機能を使うかを分析します。
各作業の主な工程と、そこで求められる機能が正しく対応しているかを確認します。
【選択肢別解説】
1:○ 籐のかご編みは、編み目を目で確かめながら、籐を縦芯の間に交互に通していく作業です。
目で見た情報に合わせて手を動かすため、視覚運動協応の改善が期待できます。
2:× 機織りの整経は、決められた本数と長さの経糸(たていと)をそろえて準備する工程です。
本数を数え、順序を守る注意力や計画性が主に求められ、手指巧緻性の訓練を主な目的とする工程ではありません。
3:× 陶芸のたたら作りは、粘土を麺棒やたたら板で均一な厚さの板状に伸ばす作業です。
上肢の筋力や両手の協調を主に使い、構成能力の訓練を主な目的とする作業ではありません。
4:× 和紙のちぎり絵は、和紙を指先でちぎり、図柄に合わせて貼っていく作業です。
手指巧緻性や色・形の構成を使う作業であり、記憶力の改善を主な目的とする作業ではありません。
5:× フィンガーペインティングは、指や手で絵の具を直接塗り広げる活動です。
触覚刺激や感情の表出を促す活動で、抵抗がほとんどかからないため手指筋力の向上は期待できません。
【ポイント】
作業分析では、工程ごとに必要な運動・感覚・認知・心理面の要素を整理します。
かご編みや革細工のスタンピングは視覚運動協応、サンディングは上肢の筋力や関節可動域の訓練に用いられる代表例です。