実習前の初回面接のロールプレイである。
設定患者は76 歳の女性。
脳梗塞発症後3 か月。
右片麻痺。
Brunnstrom 法ステージは右上肢Ⅴ、手指Ⅴ、下肢Ⅵ。
現在は回復期リハビリテーション病棟に入院中。
杖歩行は可能。
退院後は一人暮らしを予定している。
学生(あなた)は初回面接で、「どのような生活を送りたいか」、「日常生活で困っていること」、「最近の楽しみ」などを質問したが、対象者は「今は入院生活で退屈。早く帰りたい」とだけ答えた。
この面接場面から、次に行う作業療法評価で最も適切なのはどれか。
正答2
解説
正解は2です。
初回面接で対象者の答えが短かったときに、次に何を評価すべきかを問う問題です。
対象者は「今は入院生活で退屈。早く帰りたい」と答えており、入院中に意味のある活動が不足していることがうかがえます。
作業療法では、本人にとって大切な生活行為を明らかにすることが評価の出発点です。
【選択肢別解説】
1:× 対象者は痛みを訴えておらず、面接の内容からも痛みが主な問題とは読み取れません。
2:○ 「退屈」「早く帰りたい」という言葉から、対象者がしたいことや大切にしている活動を掘り下げる必要があります。
興味・関心チェックシートなどを用いれば、言葉で答えにくい人からも関心のある生活行為を具体的に把握できます。
退院後の一人暮らしに向けた目標づくりにもつながります。
3:× 答えが短いことだけを理由に、他職種を同席させる必要はありません。
初回面接で人数が増えると、対象者はかえって話しにくくなる可能性があります。
4:× 対象者は質問に対して文で適切に答えており、言語機能の問題を疑わせる所見はありません。
5:× 面接での答えが少なくても、関係づくりを続けながら評価用紙などを併用すれば情報は得られます。
面接をやめてアンケートに切り替える必要はありません。
【ポイント】
初回面接では、対象者の言葉から「どんな生活をしたいか」を探り、作業に焦点を当てた評価につなげます。
興味・関心チェックシートは、生活行為向上マネジメント(MTDLP)でも用いられる評価ツールです。