正答1
解説
正解は1です。
短対立装具は、手の母指を他の指と向かい合う位置(対立位)に保つための手の装具です。
母指の対立ができなくなる末梢神経麻痺が問われています。
【選択肢別解説】
1:○ 正中神経麻痺では母指対立筋や短母指外転筋が麻痺し、母指の対立ができなくなります(猿手)。
短対立装具で母指を対立位に保つことで、つまみ動作を補います。
2:× 尺骨神経麻痺では骨間筋や虫様筋の一部が麻痺し、鷲手(かぎ爪変形)になります。
用いる装具は短対立装具ではなく、MP関節の過伸展を防ぐナックルベンダーなどです。
3:× 橈骨神経麻痺では手関節と指の伸展ができなくなり、下垂手になります。
用いる装具は短対立装具ではなく、手関節を背屈位に保つコックアップスプリントなどです。
4:× 腋窩神経麻痺では三角筋が麻痺し、肩関節の外転が障害されます。
手の装具である短対立装具は適応になりません。
【ポイント】
正中神経麻痺は猿手と短対立装具、尺骨神経麻痺は鷲手とナックルベンダー、橈骨神経麻痺は下垂手とコックアップスプリントと対応させましょう。
正中神経の高位麻痺では長対立装具が用いられることもあります。