次の文で示す患者の症状を引き起こす六淫で最も適切なのはどれか。
「40歳の女性。昨日、外出後、頭痛、鼻づまり、咽喉部の痒み、眼瞼および顔面の浮腫が発生した。顔面麻痺様の症状もある。」
正答2
解説
正解は2です。
六淫(風・寒・暑・湿・燥・火)は、それぞれ特有の性質と症状を持つ外邪です。
症例は外出後に急に起こり、頭痛や鼻づまりなど体の上部の症状、咽喉の痒み、顔面の浮腫、顔面麻痺様の症状があります。
【選択肢別解説】
1:× 寒邪は冷えて縮める(凝滞・収引)性質を持ち、強い悪寒や激しい痛みを起こします。
痒みや顔面の浮腫、顔面麻痺様の症状は寒邪の特徴ではありません。
2:○ 風邪は軽く上へ昇る性質があり、頭部や顔面など体の上部と体表を侵しやすいです。
発症が急で、痒みを起こし、顔面の浮腫(風水)や顔面麻痺(口眼のゆがみ)も起こします。
症例の症状にすべて当てはまります。
3:× 湿邪は重く粘りつく性質を持ち、体のだるさ、下半身のむくみ、長引く症状を起こします。
発症が急で上部に症状が出る本症例とは異なります。
4:× 暑邪は夏の暑さによる外邪で、高熱・大量の汗・口渇・気と津液の消耗を起こします。
本症例の症状とは一致しません。
【ポイント】
風邪の性質は「軽揚・開泄で上部と体表を侵す」「善行数変で症状が移り変わる」「百病の長で他の邪を伴う」の3つです。
痒み・急な発症・上半身の症状は風邪を考える手がかりになります。