正答4
解説
正解は4です。
内臓の痛みは、その内臓に分布する交感神経の求心路と同じ脊髄分節の皮膚に、関連痛として現れます。
第12胸神経から第2腰神経の皮膚分節は、側腹部から腰部、鼠径部にかけての領域です。
【選択肢別解説】
1:× 心臓の関連痛は、主に上位胸神経(おおむね第1〜第4胸神経)の領域に現れます。
左の前胸部から左上肢の内側に放散するのが典型で、腰部には現れません。
2:× 肝臓の関連痛は、中位の胸神経の領域にあたる右季肋部に現れます。
横隔膜への刺激が横隔神経を介すると右肩にも痛みが出ますが、第12胸神経から第2腰神経の領域ではありません。
3:× 胆嚢の関連痛も、中位の胸神経の領域にあたる右季肋部から右背部に現れます。
右肩への放散も特徴ですが、第12胸神経から第2腰神経の領域ではありません。
4:○ 腎臓や尿管の関連痛は、側腹部から腰部、鼠径部に現れます。
この領域は第12胸神経から第2腰神経付近の皮膚分節にあたるため、本問の臓器です。
【ポイント】
関連痛は「心臓は左胸と左腕、肝胆は右季肋部と右肩、腎・尿管は側腹部から鼠径部」と部位で覚えます。
尿管結石の痛みが鼠径部へ放散するのは、この関連痛の仕組みによるものです。