「78歳の女性。主訴は疲労感。最近、疲れやすく、動くのが面倒になった。意欲が低下し、食欲も減退している。病院ではサルコペニアと言われた。」
本症例の診断に用いないのはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
この問題はサルコペニアの診断に用いないものを選ぶので、○ が答え(診断に用いない項目)です。
サルコペニアは、加齢などにより骨格筋量が減少し、筋力や身体機能が低下した状態です。
アジアの診断基準(AWGS 2019)では、筋力、身体機能、骨格筋量を組み合わせて診断します。
【選択肢別解説】
1:× 握力は筋力の指標として診断に用います。
男性28kg未満、女性18kg未満が筋力低下の基準です。
2:× 歩行速度は身体機能の指標として診断に用います。
通常の歩行速度が毎秒1.0m未満で低下と判断します。
3:× 骨格筋量は、二重エネルギーX線吸収法(DXA)や生体電気インピーダンス法(BIA)で測定し、診断に用います。
身長の2乗で補正した四肢の骨格筋量で判定します。
4:○ 酸素飽和度は、パルスオキシメータなどで測る血液中の酸素の充足度で、呼吸や循環の状態を反映します。
筋量や筋力の指標ではないため、サルコペニアの診断には用いません。
【ポイント】
サルコペニアは、筋量の低下に筋力または身体機能の低下が加わった状態と整理します。
フレイル(虚弱)は、身体面だけでなく精神面や社会面も含むより広い概念です。