正答3
解説
正解は3です。
多壮灸のような強い刺激の直後に全身倦怠感が起きた理由を、生体反応の理論から説明する問題です。
強い刺激が自律神経系を過度に刺激すると、刺激の種類にかかわらず全身にさまざまな反応が起こるとされます。
【選択肢別解説】
1:× サイバネティックスは、ウィーナーが提唱した、情報のフィードバックによる制御の理論です。
生体の恒常性の調節を説明する理論で、強い刺激の直後に起こる全身反応を直接説明するものではありません。
2:× ストレス学説は、セリエが提唱した、ストレッサーに対して下垂体−副腎皮質系を中心とする汎適応症候群が起こるという学説です。
警告反応期・抵抗期・疲憊期という経過をたどる反応で、施灸直後の倦怠感の説明としては最適ではありません。
3:○ レイリー現象は、自律神経系に加えられた強い非特異的刺激が、刺激の種類によらず全身や離れた臓器に反応を起こすという現象です。
多壮灸という強い刺激の直後に全身倦怠感が出たことを説明するのに最も適切です。
4:× 圧自律神経反射は、体の片側を圧迫すると圧迫側の発汗が減り、反対側の発汗が増えるなどの反射です。
局所の圧迫による自律神経の反応であり、施灸後の全身倦怠感の説明には用いません。
【ポイント】
レイリー現象は、鍼灸の過剰な刺激による灸あたりや鍼あたりを説明する理論として用いられます。
鍼灸の作用機序に関する学説は、提唱者と内容を対にして覚えましょう。