「60歳の男性。高血圧にて内服加療中。2日前から38℃の発熱、昨日から嘔吐と頭部全体の痛みがある。意識レベルはJCSでⅠ‑1、血圧は178/90mmHgである。」
最も考えられる疾患はどれか。
正答2
解説
正解は2です。
症例の所見から、頭痛の原因となる疾患を推定する問題です。
「2日前から38℃の発熱」が先行し、「嘔吐と頭部全体の痛み」が加わり、「JCSでⅠ-1の軽い意識障害」がある点が手がかりです。
発熱に頭痛・嘔吐・意識障害がそろうことから、髄膜炎が最も考えられます。
【選択肢別解説】
1:× 高血圧性脳症は、急激で著しい血圧上昇によって脳浮腫が起こる病気です。
発熱は伴わず、本症例の血圧178/90mmHgは発症を説明するほどの上昇ではありません。
2:○ 髄膜炎は、発熱・頭痛・嘔吐を主症状とし、意識障害を伴うことがあります。
発熱が先行し、頭部全体に痛みが広がる本症例の経過に一致します。
3:× 群発頭痛は、片側の目の奥に起こる激しい痛みで、涙や鼻水を伴います。
発熱は伴わず、頭部全体の痛みでもないため、本症例とは合いません。
4:× 小脳出血は、突然のめまい・嘔吐・後頭部痛・歩行障害で発症します。
2日前からの発熱が先行する経過とは合いません。
【ポイント】
発熱+頭痛+嘔吐(+意識障害)をみたら髄膜炎を考え、髄膜刺激徴候を確認します。