次の文で示す症例で経脈を考慮した治療穴として最も適切なのはどれか。
「19 歳の男性。 2 か月前に左足関節の内がえし捻挫を起こし、今も痛みが取れない。イライラしやすく、左肩上部のつっぱり感がある。」
正答4
解説
正解は4です。
症例の要点は、足関節の内がえし捻挫後の痛み、イライラ、左肩上部のつっぱり感です。
内がえし捻挫では外果の前方が損傷され、ここは丘墟がある足の少陽胆経の領域です。
肩上部も肩井がある胆経の走行部位であり、イライラは肝胆の気の滞りを示します。
したがって胆経の経穴を用いるのが、経脈を考慮した治療として最も適切です。
【選択肢別解説】
1:× 第1・第2足指間のみずかき近位は行間の部位です。
行間は肝経の滎穴で、足関節外側や肩上部を通る経脈ではありません。
2:× 第2・第3足指間のみずかき後縁は内庭の部位です。
内庭は胃経の滎穴で、足関節外側と肩上部の両方をつなぐ経脈ではありません。
3:× 第5中足指節関節外側の遠位陥凹部は足通谷の部位です。
足通谷は膀胱経の滎穴で、膀胱経は外果の後方と背部を通り、肩上部は通りません。
4:○ 第4・第5足指間のみずかき近位は侠渓の部位です。
侠渓は胆経の滎穴で、外果前方と肩上部の両方を通る胆経を調整できます。
【ポイント】
足の指間の滎穴は、内側から行間(肝経)、内庭(胃経)、侠渓(胆経)の順に並びます。
経脈を考慮した治療では、痛む部位を通る経脈を確認し、その経脈の遠隔部の経穴を選びます。