正答4
解説
正解は4です。
鍼の鎮痛効果には、脳や脊髄を介する中枢性の機序と、刺鍼部位の局所で起こる末梢性の機序があります。
この問題は、末梢性の鎮痛にかかわる受容体を問うています。
【選択肢別解説】
1:× アドレナリン受容体は、鍼の末梢性鎮痛の主要な機序ではありません。
交感神経の伝達物質であるノルアドレナリンなどを受け取り、血管や内臓の働きを調節します。
2:× ムスカリン受容体も、鍼の末梢性鎮痛の主要な機序ではありません。
副交感神経の伝達物質であるアセチルコリンを受け取る受容体です。
3:× ヒスタミン受容体は鎮痛ではなく、かゆみや炎症、痛みを強める方向にかかわります。
4:○ アデノシンA1受容体は、鍼の末梢性鎮痛に最も関与すると報告されている受容体です。
刺鍼局所で組織からATPが放出され、それが分解されてアデノシンになり、神経終末のA1受容体に作用して痛みを抑えます。
【ポイント】
鍼の局所ではATPが分解されてアデノシンになり、A1受容体を介して鎮痛効果を生むと覚えます。
中枢性の機序である下行性疼痛抑制系や内因性オピオイドと区別しておきましょう。