正答2
解説
正解は2です。
症状の分布から障害部位を推定し、陽性になりやすい徒手検査を選ぶ問題です。
症例文の「右肩甲部や右上腕外側の痛み」「右前腕橈側から右手橈側のしびれ」は、C6神経根の支配領域に一致します。
このため、頸椎症性神経根症が考えられます。
【選択肢別解説】
1:× ペインフルアークサインは、肩関節を外転すると60〜120度の範囲で痛みが出る徴候です。
腱板損傷や肩峰下インピンジメントで陽性となり、手のしびれは説明できません。
2:○ スパーリングテストは、頭部を患側に傾けて後ろに反らせ、上から圧迫する検査です。
椎間孔が狭まって神経根が圧迫され、患側の上肢に放散痛やしびれが出れば陽性です。
頸椎症性神経根症で陽性になりやすい検査です。
3:× トムゼンテストは、手関節を背屈させた状態に抵抗を加え、肘の外側に痛みが出るかをみる検査です。
上腕骨外側上顆炎(テニス肘)で陽性になります。
4:× ファレンテストは、両手関節を最大掌屈位で保持し、正中神経領域のしびれが増すかをみる検査です。
手根管症候群で陽性になり、肩甲部や上腕の痛みは説明できません。
【ポイント】
頸椎神経根症の誘発検査は「スパーリングテスト」と「ジャクソンテスト」です。
肩甲部から上肢まで痛みが広がる場合は、まず頸椎の神経根を疑います。