「18歳の女性。新体操の選手で毎日の激しい練習と無理なダイエットをしていたら月経が止まった。近医で、利用できるエネルギー不足が原因の運動性無月経と言われた。」
同じ原因で起こる合併症として最も考えられるのはどれか。
正答2
解説
正解は2です。
利用可能エネルギー不足による運動性無月経は、女性アスリートの三主徴(利用可能エネルギー不足・無月経・骨粗鬆症)の一つです。
エネルギー不足によって視床下部の機能が抑えられ、エストロゲンが低下します。
【選択肢別解説】
1:× 子宮筋腫は、エストロゲンの作用で大きくなる良性腫瘍です。
エストロゲンが低下する運動性無月経では、むしろ起こりにくい疾患です。
2:○ エストロゲンには、骨吸収を抑えて骨量を保つ働きがあります。
エネルギー不足と無月経でエストロゲンが低下すると骨量が減り、骨粗鬆症や疲労骨折を起こしやすくなります。
3:× 円形脱毛症は、主に自己免疫の機序で毛包が障害されて起こる疾患です。
利用可能エネルギー不足を原因とする合併症ではありません。
4:× 過敏性腸症候群は、心理的ストレスなどを背景に腸の運動や知覚が過敏になる機能性疾患です。
利用可能エネルギー不足を原因とする合併症ではありません。
【ポイント】
女性アスリートの三主徴は「利用可能エネルギー不足・視床下部性無月経・骨粗鬆症」です。
無月経の選手では、疲労骨折のリスクにも注意しましょう。