正答2
解説
正解は2です。
経脈病証は、霊枢経脈篇に記された各経脈の是動病・所生病をもとに判断します。
症例は「空腹感があるが食欲がない」「呼吸が苦しくせき込む」「寝ることを好む」です。
【選択肢別解説】
1:× 足の太陰経病証ではありません。
脾経の病証は、舌のこわばり、食べると吐く、腹の張り、身体が重い、軟便などです。
脾経では横になれない(不能臥)とされ、寝ることを好む本症例とは逆です。
2:○ 足の少陰経病証です。
腎経の病証には「飢えても食を欲せず」「喘いで咳をする」「臥すことを好む(嗜臥)」が挙げられています。
腎経は肺に入って喉に沿うため、呼吸器の症状も現れます。
3:× 足の陽明経病証ではありません。
胃経の病証は、高熱、鼻出血、口のゆがみ、膝の腫れや痛みなどです。
胃熱では、よく食べてもすぐ空腹になる(消穀善飢)点が本症例と異なります。
4:× 足の少陽経病証ではありません。
胆経の病証は、口が苦い、ため息が多い、脇が痛んで寝返りできない、側頭部痛などです。
【ポイント】
「飢えて食を欲せず・喘咳・嗜臥」は腎経病証の決まり文句です。
腎経は「腎に属し膀胱に絡し、肝・横隔膜を貫いて肺に入る」流注から呼吸器症状が説明できます。