正答2
解説
正解は2です。
心タンポナーデは、心膜腔に血液などがたまって心臓が拡張できなくなる危険な状態です。
胸骨の上にある経穴では、胸骨の先天的な孔(胸骨裂孔)を通って鍼が心膜に達する事故が報告されています。
【選択肢別解説】
1:× 中府で主に注意すべきなのは心タンポナーデではなく気胸です。
中府は前胸部で、第1肋間と同じ高さ、鎖骨下窩の外側、前正中線の外方6寸にとります。
2:○ 膻中は心タンポナーデの危険がある経穴です。
膻中は前胸部の前正中線上で、第4肋間と同じ高さにとります。
胸骨体の直下に心臓があり、胸骨裂孔があると鍼が心膜まで達するおそれがあります。
3:× 巨闕は心タンポナーデの代表的な危険穴ではありません。
巨闕は上腹部の前正中線上、臍中央の上方6寸にとります。
深部には肝臓の左葉や胃があり、深刺による内臓の損傷に注意します。
4:× 期門は心タンポナーデの代表的な危険穴ではありません。
期門は前胸部で、第6肋間、前正中線の外方4寸にとります。
深部の肝臓や胸膜を傷つけないよう注意します。
【ポイント】
膻中は八会穴の気会で、心包の募穴でもあります。
胸骨上の経穴は深く刺さず、斜刺や横刺で浅く施術します。