正答4
解説
正解は4です。
『霊枢』官針篇の九刺(九変に応ずる刺法)を問う問題です。
遠道刺は「病が上にあれば下に取る」刺法で、六腑の病に対して下肢の腑の兪穴を刺します。
下腿前面の足三里は胃の下合穴で、ここへの刺鍼は迷走神経を介した反射で胃の運動を高めます。
これは遠道刺の考え方に一致します。
【選択肢別解説】
1:× 絡刺は、皮膚表面の小さな絡脈(細い静脈)を刺して出血させる刺法です。
離れた部位から内臓に働きかける方法ではありません。
2:× 巨刺は、病が左にあれば右、右にあれば左の経脈を刺す、左右を交差させる刺法です。
下肢から胃に働きかける本例には合いません。
3:× 大瀉刺は、鈹鍼を用いて膿を排出させる刺法です。
胃の運動を調整する刺法ではありません。
4:○ 遠道刺は、上部の病(胃)に対して下部の下腿の経穴を刺す刺法です。
下腿前面への刺鍼で胃運動が亢進した本例に一致します。
【ポイント】
九刺は、輸刺・遠道刺・経刺・絡刺・分刺・大瀉刺・毛刺・巨刺・焠刺の9種です。
遠道刺は「上の病を下で取る」、巨刺は「左右を交差して取る」と特徴で覚えます。