正答3
解説
正解は3です。
代理・復代理と日常家事に関する代理権について、民法の条文と判例を問う問題です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
【選択肢別解説】
1:× 正しい記述です。
売買契約の締結権限を与えられた代理人は、特段の事情がない限り、相手方からその契約を取り消す旨の意思表示を受領する権限も有すると解されています(判例)。
2:× 正しい記述です。
委任による代理人(任意代理人)は、本人の許諾を得たとき又はやむを得ない事由があるときに限り、復代理人を選任できます(民法104条)。
3:○ 誤った記述です。
判例は、復代理人が受領した金銭を代理人に引き渡したときは、代理人に対する受領物引渡義務とともに、本人に対する受領物引渡義務も消滅するとしています。
本人に対する義務が消滅しないとする点が誤りです。
4:× 正しい記述です。
夫婦は、日常の家事に関する法律行為について、個別の授権がなくても互いに他方を代理する権限を有すると解されています(民法761条、判例)。
【ポイント】
復代理人は本人に対しても代理人と同一の権利義務を負いますが、代理人に受領物を引き渡せば本人への義務も消えます。
任意代理人の復任は「本人の許諾」か「やむを得ない事由」、法定代理人は自己の責任でいつでも選任できる、という対比も頻出です。