35歳女性。
体重55 kg。
C型慢性肝炎と診断され、治療開始となった。
ペグインターフェロンアルファ-2a(週1回皮下注射)での治療が開始され、以下の処方が出された。
(処方1)
シメプレビルナトリウムカプセル100 mg 1回1カプセル(1日1カプセル)
1日1回 朝食後 14日分
(処方2)
リバビリン錠200 mg 朝1錠、夕2錠(1日3錠)
1日2回 朝夕食後 14日分
この患者に使用する治療薬のC型肝炎ウイルスに対する作用機序として正しいのはどれか。
2つ選べ。
正答
解説
厚生労働省発表により、本問は選択肢1、2、3のいずれか2つを選択すれば正解とする特殊採点とされた。理由は公表されていない。
シメプレビルはHCVの非構造タンパク質NS3/4Aプロテアーゼを阻害し、ウイルスポリタンパク質の切断を妨げてウイルス複製を抑制する(選択肢2)。
HCVのNS5Bはウイルスゲノムを複製するRNA依存性RNAポリメラーゼであり、リバビリンは三リン酸体としてこの酵素を阻害するほか、IMPデヒドロゲナーゼ阻害による細胞内GTP枯渇やRNAへの取り込みによる変異誘発など複数の機序で抗ウイルス作用を示す(選択肢1・3)。
HCVはRNAウイルスであり、その複製にDNAポリメラーゼ(選択肢4)や逆転写酵素(選択肢5)は関与しないため、これらは本症例で使用する薬剤の作用機序には該当しない。