問326 55歳女性。
159 cm、60 kg。
卵巣がんにて、パクリタキセル、カルボプラチン、ベバシズマブを用いた外来化学療法を施行している。
来院日の臨床検査値から判断して、医師はレノグラスチム注100 μgを投与して、以下の処方を追加した。
臨床検査値は、体温37.8℃、白血球数2×10^3個/μL、好中球40%(白血球百分率)、血清クレアチニン値0.64 mg/dL、eGFR 74.0 mL/min/1.73 m^2であった。
(処方)
セフカペンピボキシル塩酸塩錠100 mg 1回1錠(1日3錠)
1日3回 朝昼夕食後 5日分
薬剤師はこの処方に疑義を抱いた。
薬剤師が行う処方提案として、適切なのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答4・5
解説
正解は4と5。
本症例は白血球数2×10^3/μL・好中球40%から好中球実数が約800/μLと減少し、体温37.8℃の発熱を伴う発熱性好中球減少症であり、G-CSF(レノグラスチム)が投与されている状況である。
経口セフェム系薬であるセフカペンピボキシルは生体内利用率が低く緑膿菌にも活性がないため、1日2回や1日1回へ減らす選択肢1・2はいずれも本病態への対応として不適切である。
外来治療の経口抗菌薬としては、緑膿菌を含むグラム陰性菌をカバーできるニューキノロン系薬への変更が推奨される。
レボフロキサシン錠の通常成人用量は1回500 mgを1日1回であり、1回250 mgとする選択肢3では用量が不足するため不適切で、500 mgを1日1回とする選択肢4が適切である。
シプロフロキサシン塩酸塩錠も1回200 mg(100 mg錠2錠)を1日2回とすることで承認用量の範囲内で投与でき、選択肢5も適切である。