微生物に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 細菌のなかには、酸素があると発育できないものがある。
b ウイルスは、タンパク質の殻の中にDNAとRNAの両方の核酸をもっている。
c 芽胞をもつ細菌は、熱や乾燥に対する抵抗力がない。
d ウイルスは、しばしば変異を起こす。
正答4
解説
正解は4です。
細菌とウイルスの性質の違いを問う問題です。
記述a〜dのうち、正しいものはaとdです。
【記述別解説】
a:○ 細菌のなかには、酸素があると発育できないもの(偏性嫌気性菌)があります。
破傷風菌やボツリヌス菌がその例です。
b:× ウイルスがもつ核酸は、DNAかRNAのどちらか一方だけです。
ウイルスは、タンパク質の殻の中にどちらか一方の核酸だけを入れた構造をしています。
c:× 芽胞は、熱や乾燥、消毒薬に対して非常に強い抵抗力をもちます。
そのため、芽胞をつくる細菌は、通常の煮沸や消毒用エタノールでは死滅しにくいのです。
d:○ ウイルスは遺伝子が変化しやすく、しばしば変異を起こします。
インフルエンザウイルスが、毎年のように性質を変えて流行するのはこのためです。
【選択肢別解説】
1:× bが誤りなので、aとbの組合せは正しくありません。
2:× bとcは、どちらも誤った記述です。
3:× cが誤りなので、cとdの組合せは正しくありません。
4:○ aとdは、どちらも正しい記述です。
【ポイント】
「ウイルスの核酸はDNAかRNAの一方だけ」「芽胞は熱や乾燥に強い」は頻出です。
芽胞をつくる代表的な菌には、破傷風菌、ボツリヌス菌、炭疽菌などがあります。