腸管出血性大腸菌感染症に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 保菌者の便を通じて家族などに二次感染することがある。
b 病原体は、ベロ毒素を出すのが特徴である。
c 病原体は熱に強く、加熱によって死滅することはない。
d 潜伏期は、約20日である。
正答1
解説
正解は1です。
腸管出血性大腸菌(O157など)による感染症の特徴を問う問題です。
【記述別解説】
a:○ 腸管出血性大腸菌は、少ない菌量でも感染します。
そのため、保菌者の便を通じて家族などに二次感染することがあります。
b:○ 腸管出血性大腸菌は、ベロ毒素という強い毒素を出すのが特徴です。
この毒素が出血を伴う下痢や、溶血性尿毒症症候群(HUS)の原因となります。
c:× この菌は熱に弱く、十分に加熱すれば死滅します。
中心部を75℃で1分間以上加熱することが予防の目安です。
d:× 潜伏期は約20日ではなく、3〜8日程度です。
【選択肢別解説】
1:○ 正しい記述aとbの組合せです。
2:× cが誤り(加熱で死滅する)なので該当しません。
3:× cとdがいずれも誤りです。
4:× dが誤り(潜伏期は3〜8日程度)なので該当しません。
【ポイント】
腸管出血性大腸菌は、ベロ毒素・少量で感染・加熱に弱い、の3点を押さえましょう。
感染症法では三類感染症に分類されます。