ボイラー用気体燃料に関し、次のうち適切でないものはどれか。
ただし、文中のガスの発熱量は、標準状態(0℃、101.325kPa)における単位体積当たりの発熱量とする。
正答3
解説
正解は3です。
この問題は適切でないものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
気体燃料は、硫黄分や灰分がほとんどなく、燃焼の制御も容易な燃料です。
本問の発熱量は、標準状態の単位体積当たりで比べます。
【選択肢別解説】
1:× 適切な記述です。
気体燃料は、同じ熱量当たりの体積が液体燃料よりはるかに大きいため、配管口径が太くなります。
その結果、配管費や制御機器費などが高くなります。
2:× 適切な記述です。
ガス火炎はすすをほとんど含まないため、油火炎に比べて輝度が低く、燃焼室での放射伝熱量は少なくなります。
その分、高温の燃焼ガスが管群部に達するので、管群部での対流伝熱量は多くなります。
3:○ 誤った記述です。
乾性ガスは、可燃性成分のほとんどがメタンである天然ガスです。
湿性ガスはメタンのほかにエタンやプロパンなどを含み、これらは単位体積当たりの発熱量がメタンより大きい成分です。
このため、乾性ガスの発熱量は湿性ガスより大きいのではなく、小さくなります。
4:× 適切な記述です。
LNG(液化天然ガス)は、天然ガスを脱硫・脱炭酸プロセスで精製した後、−162℃に冷却して液化したものです。
5:× 適切な記述です。
LPG(液化石油ガス)はプロパンやブタンが主成分で、硫黄分がほとんどありません。
空気より重く、単位体積当たりの発熱量は天然ガスより大きくなります。
【ポイント】
天然ガス(主にメタン)は空気より軽く、LPGは空気より重い燃料です。
漏れたときにLPGは低い所にたまるため、換気や検知器の位置にも注意が必要です。