次の状況で運転しているボイラーのボイラー効率の値に最も近いものは、(1)~(5)のうちどれか。
蒸発量 …………………………… 2t/h
発生蒸気の比エンタルピ ……… 2780kJ/kg
給水温度 ………………………… 23℃
燃料の低発熱量 ………………… 39.6MJ/kg
燃料消費量 ……………………… 154kg/h
正答2
解説
正解は2です。
発生蒸気が受け取った熱量を、燃料が持ち込んだ熱量で割ってボイラー効率を求める計算問題です。
給水の比エンタルピは、給水温度に水の比熱を掛けて求めます。
【計算】
ボイラー効率=蒸発量×(発生蒸気の比エンタルピ−給水の比エンタルピ)÷(燃料消費量×低発熱量)×100です。
給水の比エンタルピは、水の比熱を4.187kJ/(kg·K)として、4.187×23≒96.3kJ/kgです。
蒸発量は2t/h=2000kg/hです。
蒸気が受け取った熱量は、2000×(2780−96.3)=2000×2683.7=5,367,400kJ/hです。
燃料の低発熱量は39.6MJ/kg=39,600kJ/kgです。
燃料が持ち込んだ熱量は、154×39,600=6,098,400kJ/hです。
ボイラー効率は、5,367,400÷6,098,400×100≒88.0%です。
【選択肢別解説】
1:× 86%は、計算値の約88.0%より小さく、最も近い値ではありません。
2:○ 計算値の約88.0%に最も近い値です。
3:× 90%は、計算値より約2ポイント大きく、最も近い値ではありません。
4:× 92%は、計算値より約4ポイント大きく、該当しません。
5:× 94%は、計算値より約6ポイント大きく、該当しません。
【ポイント】
給水の比エンタルピを引き忘れると、2000×2780÷6,098,400×100≒91.2%となり、誤った選択肢に近づきます。
単位をkJにそろえ(MJ/kgは1000倍)、蒸発量はkg/hに直してから計算します。