正答3
解説
正解は3です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
急性虫垂炎は、虫垂の閉塞をきっかけに細菌感染が起こる疾患です。
典型例では、心窩部や臍周囲の痛みで始まり、数時間後に右下腹部へ痛みが移動します。
【選択肢別解説】
1:× 正しい記述です。
悪心や嘔吐、食欲不振は虫垂炎の初期によくみられる症状です。
2:× 正しい記述です。
発症初期には内臓痛として心窩部痛や臍周囲痛を訴えることが多くあります。
3:○ 誤った記述です。
虫垂は右下腹部にあるため、限局性の痛みは左下腹部ではなく右下腹部に生じます。
マックバーニー点の圧痛が代表的な所見です。
4:× 正しい記述です。
炎症が腹膜に及ぶと腸管の動きが低下し、腹部膨満がみられることがあります。
5:× 正しい記述です。
炎症が壁側腹膜に及ぶと、腹壁の筋肉が反射的に緊張して硬くなる筋性防御がみられます。
【ポイント】
虫垂炎の痛みは「心窩部から右下腹部へ移動する」のが特徴です。
筋性防御や反跳痛(ブルンベルグ徴候)は腹膜炎を示す所見として重要です。
【用語】
虫垂炎:盲腸の先にある虫垂に炎症が起こる疾患で、腹痛や発熱を生じる。
心窩部痛:みぞおちの部分に感じる痛みで、虫垂炎の初期にみられることがある。
筋性防御:腹膜の炎症により、腹壁を押すと反射的に筋が硬くなる所見である。