正答5
解説
正解は5です。
特異的言語発達障害児は、知的発達や対人関係に問題がないのに、言語の習得に特異的な困難を示します。
表出の指導では、話す意欲を損なわずに正しいモデルを示すことが大切です。
【選択肢別解説】
1:× 子どもの発話を黙って聞いているだけでは、正しい言語形式を学ぶ手がかりが得られません。
応答したり言い直して返したりする働きかけが必要です。
2:× 正しい構音で言い直させると、誤りを指摘されたと感じて話す意欲が低下するおそれがあります。
言い直しを強要するのは適切ではありません。
3:× 視覚的な手がかりは、絵カードや文字などで語や文の構造を理解する助けになります。
使わないのではなく、積極的に活用します。
4:× パターン化した質問では、決まった応答しか引き出せません。
自発的で多様な表出を促すには、場面に応じた自然なやり取りが必要です。
5:○ 誤った発話に対しては、言い直しを求めずに、大人が正しい発話を聞かせます。
これをリキャストといい、子どもの意欲を保ちながら正しいモデルを示せます。
【ポイント】
子どもの誤った発話を正しい形に言い換えて返す方法をリキャスト、内容を広げて返す方法をエキスパンションといいます。
いずれも「言い直させない」ことがポイントです。
【用語】
特異的言語発達障害:知的な遅れなどが明らかでないのに、言語の発達が遅れる障害である。
視覚的な手がかり:絵や文字など、目で見て理解を助けるための情報である。
リキャスト:子どもの誤った発話を、意味を変えずに正しい形に言い換えて返す働きかけである。
エキスパンション:子どもの発話を、内容を広げた形にして大人が言い返す働きかけである。