正答5
解説
正解は5です。
この問題は喉頭肉芽腫の発生要因でないものを選ぶので、○ が答え(発生要因ではないもの)です。
喉頭肉芽腫は、声帯後方の声帯突起部(披裂軟骨の部分)に好発する良性の隆起性病変です。
この部位は粘膜が薄く、機械的刺激や胃酸の刺激を受けると肉芽が形成されやすくなります。
【選択肢別解説】
1:× 発生要因です。
声門を強く閉じてから急に声を出す硬起性発声は、声帯突起部どうしを強く打ちつけるため肉芽腫の原因になります。
2:× 発生要因です。
気管挿管では、チューブが声帯突起部の粘膜を圧迫・損傷するため肉芽腫が生じやすくなります(挿管性肉芽腫)。
3:× 発生要因です。
慢性の咳や強い咳払いが続くと、声帯突起部に繰り返し機械的な刺激が加わり肉芽腫の原因になります。
4:× 発生要因です。
胃食道逆流症では、逆流した胃酸が喉頭の後部の粘膜を刺激するため肉芽腫が生じやすくなります。
5:○ 睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に上気道が閉塞して無呼吸を繰り返す疾患です。
声帯突起部への機械的・化学的刺激の原因とはならず、喉頭肉芽腫の代表的な発生要因ではありません。
【ポイント】
喉頭肉芽腫の治療は、まず原因の除去が基本です。
硬起性発声の改善のための音声治療や、胃食道逆流症に対する胃酸分泌抑制薬などが用いられます。
【用語】
喉頭肉芽腫:声帯の後方にできる良性の隆起で、機械的刺激や胃酸が原因となる。
硬起性発声:声門を強く閉じてから急に声を出す発声の仕方である。
胃食道逆流症:胃酸が食道に逆流して粘膜を刺激し、胸やけなどの症状を生じる疾患である。
慢性咳嗽:長期間にわたって続く咳のことで、喉頭に繰り返し機械的な刺激を与える。