正答4
解説
正解は4です。
新生児聴覚スクリーニングは、先天性難聴を早期に発見し、早期の療育につなげるための検査です。
自動ABR(自動聴性脳幹反応)や耳音響放射(OAE)が用いられます。
【選択肢別解説】
1:× 耳音響放射は、外耳道の耳垢や中耳の羊水の影響を受けやすいため、自動ABRより偽陽性率が高くなります。
2:× スクリーニングで片側のみ「要再検(refer)」となった場合も、精密検査の対象とします。
片側難聴も早期の把握が必要です。
3:× 新生児聴覚スクリーニングは国が実施を推進していますが、法律で実施が義務づけられた制度ではありません。
4:○ スクリーニングは難聴の可能性がある児を選び出すための検査であり、難聴を診断することはできません。
「要再検」となった児は、精密検査機関で診断を行います。
5:× スクリーニングをパスした児でも、その後に進行性難聴や後天性の難聴が生じることがあります。
そのため、3歳児健康診査でも聴力の評価が必要です。
【ポイント】
自動ABRは脳幹までの聴覚路の反応を、耳音響放射は内耳の外有毛細胞の働きを調べる検査です。
耳音響放射は聴神経の障害(オーディトリー・ニューロパチー)を見逃す可能性がある点に注意が必要です。
【用語】
新生児聴覚スクリーニング:生後間もない新生児に行う、難聴を早期に見つけるための検査である。
自動ABR:自動判定機能を備えた聴性脳幹反応の検査で、新生児の聴覚スクリーニングに使う。
耳音響放射:音刺激への内耳の反応を外耳道で記録する検査で、OAEと略される。
偽陽性:本当は異常がないのに、検査で異常と判定されることである。