正答1
解説
正解は1です。
仮名キーワード法は、失語症者の仮名文字の読み書きを改善するための訓練法です。
「あ」なら「あめ(雨)」のように、その仮名で始まる単語(キーワード)を手がかりにして、仮名と音を結びつけます。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答えです。
【選択肢別解説】
1:○ 50音系列を利用するという記述は誤りです。
仮名キーワード法は50音の並びではなく、各仮名を語頭にもつキーワードを利用します。
2:× 機能再編成法であることは正しいです。
障害された経路を直接繰り返すのではなく、保たれた別の経路を組み合わせて機能を作り直す方法です。
3:× 仮名文字の訓練であることは正しいです。
仮名1文字と音の対応を再獲得することが目的です。
4:× 意味を介する経路を利用することは正しいです。
キーワードには意味の分かる単語(漢字や絵)を用い、意味の経路を通して仮名と音を結びつけます。
5:× モーラ分解・抽出が必要とされることは正しいです。
キーワードの語頭のモーラを取り出し、その音を目標の仮名に対応させる必要があるためです。
【ポイント】
失語症者では漢字(意味経路)が比較的保たれ、仮名(音韻経路)が障害されやすいため、この方法が用いられます。
訓練の前提として、キーワードの理解と語頭音の抽出ができることが必要です。
【用語】
仮名キーワード法:各仮名と、その仮名で始まる絵や単語を結びつけ、仮名の読み書きを回復させる訓練法である。
機能再編成法:障害された機能を直接回復させず、残された機能を使って別の方法で補う訓練法である。
モーラ分解:単語を音の拍(モーラ)ごとに分けていく操作で、仮名の読み書きの土台となる。
50音系列:「あいうえお」の順に並んだ仮名の並びで、仮名を順に思い出す手がかりになる。