正答1
解説
正解は1です。
摂食嚥下機能の発達段階(向井の8段階)と、各段階でみられる特徴的な動きの組み合わせを問う問題です。
この問題は誤っている組み合わせを選ぶので、○ が答えです。
【選択肢別解説】
1:○ 捕食機能獲得期と舌の突出の組み合わせは誤りです。
捕食機能獲得期の特徴は、上下の口唇を閉じて上唇で食物を取り込む動きで、舌の突出は経口摂取準備期にみられる哺乳時の動きです。
2:× 経口摂取準備期と吸啜反射の組み合わせは正しいです。
哺乳に必要な原始反射がみられる時期です。
3:× 嚥下機能獲得期と下口唇の内転の組み合わせは正しいです。
口唇を閉じて嚥下する動きを獲得する時期で、嚥下時に下唇が内側に巻き込まれる動きがみられます。
4:× 押しつぶし機能獲得期と左右口角の水平の動きの組み合わせは正しいです。
舌を口蓋に押し付けて食物をつぶすとき、左右の口角が同時に水平に引かれます。
5:× すりつぶし機能獲得期と下顎の上下左右運動の組み合わせは正しいです。
奥の歯ぐきや歯で食物をすりつぶすため、下顎が側方にも動くようになります。
【ポイント】
8段階は、経口摂取準備期、嚥下機能獲得期、捕食機能獲得期、押しつぶし機能獲得期、すりつぶし機能獲得期、自食準備期、手づかみ食べ機能獲得期、食具食べ機能獲得期の順です。
口角の動きは、押しつぶし期は左右対称、すりつぶし期は左右非対称と区別します。
【用語】
捕食機能獲得期:上下の口唇を閉じて食物を取り込めるようになる、摂食嚥下機能の発達段階である。
吸啜反射:口に触れた物を吸う、新生児期にみられる原始反射である。
押しつぶし機能獲得期:舌と口蓋で食物を押しつぶして食べるようになる、摂食嚥下機能の発達段階である。
すりつぶし機能獲得期:奥歯で食物をすりつぶすために、下顎が左右に動くようになる発達段階である。
経口摂取準備期:哺乳反射がみられる時期で、口から食べるための準備をする摂食嚥下機能の発達段階である。
嚥下機能獲得期:口唇を閉じて、食物を飲み込めるようになる摂食嚥下機能の発達段階である。