正答3
解説
正解は3です。
両側80dBの高度難聴となった中途失聴者の、失聴直後に適した情報保障の方法を問う問題です。
中途失聴者は音声言語を習得した後に聴力を失った人で、失聴直後は手話をまだ習得していないことが多いです。
この問題は適切でないものを選ぶので、○ が答えです。
【選択肢別解説】
1:× 補聴器は適切です。
80dB程度であれば補聴器である程度の音を聞き取れる可能性があり、残った聴力を活用します。
2:× 要約筆記は適切です。
話の内容を要約して文字で示す方法で、日本語の読み書きができる中途失聴者にすぐに使えます。
3:○ 手話通訳は失聴直後の情報保障として適切ではありません。
手話の習得には時間がかかり、失聴直後の中途失聴者は手話を理解できないことが多いためです。
4:× 印刷資料は適切です。
文字で情報を伝える方法なので、失聴直後でもすぐに活用できます。
5:× ノートテイクは適切です。
話の内容をその場でノートなどに書いて伝える方法で、文字による情報保障として有効です。
【ポイント】
中途失聴者の情報保障は、すでに身についている日本語の文字を活用する方法(要約筆記・ノートテイク)が中心です。
失聴によるショックや障害受容への心理的な支援も並行して行います。
【用語】
中途失聴者:音声言語を獲得した後に聴力を失った人で、話し言葉は保たれていることが多い。
要約筆記:話の内容を要約して文字で伝える情報保障の方法である。
ノートテイク:話された内容を紙などに書いて伝える、情報保障の方法である。
情報保障:聞こえない人などが必要な情報を得られるよう、手段を整えることである。