正答4
解説
正解は4です。
糸球体でろ過された原尿の成分の多くは、尿細管で血液中へ再吸収されます。
再吸収されずに尿中へ出ていく物質を選ぶ問題です。
【選択肢別解説】
1:× 水はろ過量の約99%が尿細管と集合管で再吸収されます。
2:× ナトリウムイオンは近位尿細管を中心に大部分が再吸収されます。
3:× ブドウ糖は近位尿細管でほぼ全量が再吸収されます。
正常では尿中にほとんど出ません。
4:○ クレアチニンは筋の代謝産物で、尿細管ではほとんど再吸収されません。
わずかに分泌もされるため、腎機能の指標に用いられます。
5:× 重炭酸イオンは近位尿細管で大部分が再吸収されます。
体の酸塩基平衡の維持に役立っています。
【ポイント】
再吸収されずに排泄されるクレアチニンは、クレアチニン・クリアランスとして糸球体ろ過量の推定に使われます。
体に必要な水・電解質・ブドウ糖は再吸収されると整理しましょう。
【用語】
原尿:糸球体で血液がろ過されて作られる、尿細管に入る前の尿のもとの液である。
再吸収:尿細管で、ろ過された水や必要な物質が血液中へ戻される働きである。
クレアチニン:筋肉でつくられる代謝産物で、腎臓から排泄されるため腎機能の指標になる。
重炭酸イオン:血液のpHを一定に保つ緩衝作用をもつ陰イオンで、HCO3-とも表される。
糸球体:腎臓の毛細血管が球状に集まった部分で、血液をろ過して原尿を作る。