正答4
解説
正解は4です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
頭部挙上訓練(シャキア法)は、仰向けで頭だけを持ち上げて舌骨上筋群を鍛える訓練です。
【選択肢別解説】
1:× 記述は正しいです。
舌骨上筋群を強化して喉頭の前上方への動きを高め、食道入口部の開大を図ります。
2:× 記述は正しいです。
頸部に負担がかかるため、頸椎疾患のある人には禁忌です。
3:× 記述は正しいです。
食道入口部の開大が不十分で、梨状窩などに咽頭残留がある症例が適応です。
4:○ 記述が誤りです。
肩は床から浮かせず、肩をつけたまま頭部だけを挙上させます。
肩が浮くと頸部の筋への負荷が逃げてしまいます。
5:× 記述は正しいです。
自分のつま先が見えるところまで頭部を持ち上げさせます。
【ポイント】
頭部挙上訓練は、1分間の挙上保持と1分間の休憩を3回、頭の上げ下げを30回連続で行うのが原法です。
高齢者では負荷が強いため、回数や時間を調整します。
【用語】
舌骨上筋群:舌骨と下顎骨などを結ぶ筋の総称で、嚥下時に舌骨と喉頭を前上方へ引き上げる。
食道入口部:咽頭と食道の境にある部分で、嚥下のときに開いて食塊を食道へ通す。
梨状窩:喉頭の両側にある深いくぼみで、嚥下後に食物が残留しやすい部位である。
禁忌:ある治療や訓練がかえって有害となるため、行ってはならない場合のことである。
シャキア法:仰向けで肩を床につけたまま頭だけを持ち上げ、舌骨上筋群を鍛える嚥下訓練である。