正答3
解説
正解は3です。
神経系の病変部位と、そこで生じる代表的な症候の対応を問う問題です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った組み合わせ)です。
【選択肢別解説】
1:× 正しい組み合わせです。
内包には錐体路が通るため、障害されると対側の運動麻痺が起こり、上肢の巧緻性が低下します。
2:× 正しい組み合わせです。
小脳は運動の協調を担い、障害されると運動失調が生じます。
3:○ 誤った組み合わせです。
末梢神経が障害されると反射弓が途切れるため、腱反射は亢進ではなく低下・消失します。
腱反射の亢進は上位運動ニューロン障害の所見です。
4:× 正しい組み合わせです。
脳幹には嚥下に関わる脳神経核や嚥下中枢(延髄)があり、障害で嚥下障害が起こります。
5:× 正しい組み合わせです。
前頭葉、特に前頭前野や内側面の障害では自発性の低下(発動性低下)がみられます。
【ポイント】
腱反射は上位運動ニューロン障害で亢進し、下位運動ニューロン・末梢神経障害で低下します。
病巣と症候の対応は失語・構音障害の理解の土台になります。
【用語】
内包:大脳基底核と視床の間にある白質の通り道で、運動や感覚の神経線維が集まって通る部分である。
腱反射:筋の腱を叩いたときに筋が瞬間的に収縮する反射で、神経障害の診察に用いられる。
失調:筋力は保たれているのに、動作の協調がとれずふらつきや震えが出る状態を指す。
発動性低下:自発的に行動を起こそうとする意欲が乏しくなる状態で、前頭葉の障害でみられる。