正答5
解説
正解は5です。
乳幼児の聴力検査の実施上の注意を問う問題です。
この問題は適切でないものを選ぶので、○ が答え(適切でない記述)です。
【選択肢別解説】
1:× 適切です。
音場での検査では、純音を使うと部屋の中で定在波ができて音圧がむらになるため、周波数をわずかに変動させた震音(ワーブルトーン)を用います。
2:× 適切です。
乳幼児は緊張すると反応しなくなるため、検査前にラポートを形成しておきます。
3:× 適切です。
乳幼児では発達段階によって可能な反応が異なるため、聴性行動反応聴力検査、条件詮索反応聴力検査、遊戯聴力検査などを発達に応じて選びます。
4:× 適切です。
条件詮索反応聴力検査(COR)では、子どもの左右前方45度の位置にスピーカーを置き、音源の方へ振り向く反応を利用します。
5:○ 適切ではありません。
50dBの暗騒音では、小さな検査音が騒音に埋もれて正しい閾値が測れません。
正しくは、十分に静かな防音室で実施する必要があります。
【ポイント】
音場での乳幼児聴力検査では、閾値付近の小さな音を聞かせるため、暗騒音の管理が重要です。
CORは振り向き反応に光る人形などの視覚的な強化を組み合わせる検査です。
【用語】
乳幼児聴力検査:言葉で答えられない乳幼児の聴力を、反応や行動の観察を通して調べる検査の総称である。
震音:周波数を細かく揺らした純音で、音場での検査で部屋の定在波の影響を減らすために使う。
COR:音を鳴らして振り向く反応を利用する、条件詮索反応聴力検査の略称である。
ラポート:検査者と被検者の間の信頼関係のことで、乳幼児の検査では特に重要となる。
暗騒音:検査音以外に部屋の中にある周囲の騒音で、小さな音の検査では結果に影響する。