正解を2つ選んでください。
正答2・3
解説
正解は2と3です。
医療・福祉の基本理念と、その中身を正しく結びつけられるかを問う問題です。
この問題は誤っている組み合わせを選ぶので、○ が答え(誤った組み合わせ)です。
【選択肢別解説】
1:× 正しい組み合わせです。
緩和ケアは生命を脅かす病気の患者と家族の苦痛を和らげ、生活の質と尊厳を守ることを重視します。
2:○ 誤った組み合わせです。
ノーマライゼーションは、障害のある人も地域社会で普通の生活を送れるようにする理念です。
コロニー(大規模な入所施設)に集めて生活させることは、この理念とは逆の方向です。
3:○ 誤った組み合わせです。
ユニバーサルデザインは、年齢や障害の有無にかかわらず、すべての人が使いやすい設計をはじめから目指す考え方です。
障害者用に限定するのはバリアフリーの発想に近く、ユニバーサルデザインの説明としては誤りです。
4:× 正しい組み合わせです。
インフォームドコンセントは、十分な説明を受けたうえで患者自身が同意し選択することで、自己決定権の尊重に基づきます。
5:× 正しい組み合わせです。
ICF(国際生活機能分類)は、障害というマイナス面だけでなく、心身機能・活動・参加という肯定的な側面も含めて生活機能を捉えます。
【ポイント】
ノーマライゼーションは「施設から地域へ」、ユニバーサルデザインは「はじめから全員のために」と覚えます。
ICFは前身の国際障害分類(ICIDH)がマイナス面中心だった点を改めたモデルです。
【用語】
緩和ケア:生命を脅かす病気の患者と家族の苦痛を和らげ、生活の質を高めることを目指すケアである。
ノーマライゼーション:障害のある人もない人も、地域で普通の生活を送れる社会を目指す理念である。
ユニバーサルデザイン:年齢や障害の有無にかかわらず、できるだけ多くの人が使いやすいように設計する考え方である。
インフォームドコンセント:十分な説明を受け理解したうえで、患者本人が治療方針に同意することを指す。
ICF(国際生活機能分類):心身機能・活動・参加などの生活機能を、環境要因も含めて分類した世界保健機関の枠組みである。