正答2
解説
正解は2です。
非弁膜症性心房細動では、心房がうまく収縮しないため左心房(特に左心耳)に血栓ができやすくなります。
この血栓が脳へ流れて詰まるのが心原性脳塞栓症です。
【選択肢別解説】
1:× 降圧薬は脳卒中全般の危険を下げる補助的な治療ですが、心房内の血栓形成そのものは防げません。
2:○ 正しい選択肢です。
抗凝固薬(ワルファリンや直接経口抗凝固薬)は凝固因子の働きを抑え、心房内の血栓形成を防ぎます。
心房細動による脳塞栓の再発予防で最も有効とされています。
3:× 強心薬は心不全で心臓の収縮力を高める薬で、血栓の予防効果はありません。
4:× 血栓溶解薬(t-PAなど)は発症直後の急性期に、詰まった血栓を溶かすために使います。
再発予防の薬ではありません。
5:× 抗不整脈薬で脈を整えても、血栓予防の効果は抗凝固薬に及ばないとされています。
【ポイント】
心原性脳塞栓症の再発予防は抗凝固薬、アテローム血栓性脳梗塞やラクナ梗塞の再発予防は抗血小板薬が基本です。
病型による使い分けを押さえましょう。
【用語】
非弁膜症性心房細動:心臓の弁に病気がなく、心房が不規則に震えて血液の流れが滞る不整脈である。
脳塞栓:心臓などでできた血栓が血流に乗って脳の血管を詰まらせる病態である。
抗凝固薬:血液を固まりにくくして、血栓ができるのを防ぐ薬である。
血栓溶解薬:すでにできた血栓を溶かす薬で、脳梗塞の急性期などに使われる。