正答1
解説
正解は1です。
ギラン・バレー症候群は、感染などをきっかけに末梢神経が自己免疫的に障害される急性の多発神経根炎です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
【選択肢別解説】
1:○ 誤った記述です。
主症状は感覚障害ではなく、四肢の筋力低下(運動麻痺)です。
下肢から上行する弛緩性麻痺が典型で、感覚障害は軽いことが多いです。
2:× 正しい記述です。
末梢神経が障害されるため、深部腱反射は減弱または消失します。
3:× 正しい記述です。
髄液では蛋白が増えるのに細胞数は増えない蛋白細胞解離がみられます。
4:× 正しい記述です。
発症の数週間前に、かぜ症状や下痢などの先行感染があることが多いです。
5:× 正しい記述です。
多くは数週でピークを迎えたあと回復し、一般に予後は良好です。
ただし重症例では呼吸筋麻痺に注意が必要です。
【ポイント】
「先行感染」「上行性の弛緩性麻痺」「腱反射消失」「蛋白細胞解離」の4点セットで覚えます。
顔面神経麻痺や球麻痺を伴い、構音障害や嚥下障害が出ることもあります。
【用語】
ギランバレー症候群:感染のあとに末梢神経が障害され、手足の筋力低下が急に進む自己免疫性の病気である。
深部腱反射:腱を叩いて筋の反射的な収縮をみる検査で、神経障害の部位の手がかりになる。
蛋白細胞解離:髄液で蛋白は増えるのに細胞数は増えない所見である。
先行感染:病気が発症する前にかかっていた感染症のことである。