正答4
解説
正解は4です。
ピアジェは、目の前にないものを頭の中のイメージや記号で表す働きを象徴機能と呼び、感覚運動期の終わり(1歳半〜2歳ごろ)に現れるとしました。
その代表的な行動が、見た行動を時間をおいて再現する延滞模倣です。
【選択肢別解説】
1:× 帽子という手がかりから外出を予測するのは、出来事の一部を合図として理解する信号(指標)の理解です。
象徴機能の発現とはされません。
2:× クレヨンでのなぐり書きは、手の運動とその結果を楽しむ感覚運動的な遊びです。
何かを表そうとする描画ではありません。
3:× 太鼓をバチで叩くのは、物をその本来の用途に沿って扱う慣用的な操作です。
象徴機能の発現の指標ではありません。
4:○ 正しい選択肢です。
前日に見た友達の動作を、その場にいない今になって再現するのが延滞模倣です。
見た動作を頭の中のイメージとして保持しているため、象徴機能の現れとされます。
5:× 布で隠した玩具を取り出すのは、見えなくなっても物が存在し続けることがわかる対象の永続性の理解です。
生後8〜12か月ごろに現れ、象徴機能より前の段階です。
【ポイント】
象徴機能の現れとして、延滞模倣、見立て遊び・ふり遊び、初語(言葉)が挙げられます。
言語発達の前提となる重要な概念です。
【用語】
象徴機能:目の前にない物や出来事を、ほかの物や言葉などで表して思い浮かべる働きである。
Piaget,J.:子どもの認知の発達を段階的に説明したスイスの心理学者である。
延滞模倣:以前に見た他者の行動を、時間がたってから再現する模倣である。
感覚運動期:ピアジェの発達段階で、感覚と運動を通して外界を知る、おおよそ2歳までの時期である。
対象の永続性:物が隠れて見えなくなっても、そこに存在し続けていると分かることである。