正答4
解説
正解は4です。
人工内耳は、音を電気信号に変えて蝸牛内の電極から聴神経を直接刺激する装置です。
耳にかける体外器(マイクと音声処理部・送信コイル)と、手術で埋め込む体内器(受信器と電極)からなります。
【選択肢別解説】
1:× 体外器から体内器への信号は、ケーブルではなく皮膚を通した電磁誘導で無線で送られます。
送信コイルと受信器は磁石で皮膚越しに固定します。
2:× 体内器には電池がなく、電力は体外器から皮膚越しに供給されます。
そのため体内器の電池交換は必要ありません。
3:× 音を分析して電気刺激のパターンに変える音声情報処理は、体内器ではなく体外器のサウンドプロセッサで行います。
4:○ 正しい記述です。
蝸牛では基底回転が高い音、頂回転が低い音を担当しています。
電極は基底回転側から頂回転に向けて挿入されるため、奥にある先端の電極が低い音を伝えます。
5:× 1つのチャンネルが担当するのは純音の情報ではなく、一定の周波数帯域の音の情報です。
音を複数の帯域に分け、それぞれの帯域の情報を対応する電極に送ります。
【ポイント】
蝸牛の周波数の配列は「入口(基底)が高音、奥(頂)が低音」です。
人工内耳の電極もこの配列に合わせて、帯域ごとに刺激する場所を割り当てています。
【用語】
人工内耳:手術で内耳に電極を入れ、音を電気信号に変えて聴神経を直接刺激する医療機器である。
体内器:人工内耳のうち手術で体内に埋め込まれる部分で、受信した信号を電極へ送る。
体外器:人工内耳のうち耳にかけて使う部分で、マイクとスピーチプロセッサを含む。
チャンネル:人工内耳で電極が刺激する一つ一つの周波数帯の経路である。
電極:人工内耳の体内器から蝸牛の中へ挿入され、聴神経を電気刺激する部分である。