正答3
解説
正解は3です。
小児の脳腫瘍の疫学と治療の特徴を問う問題です。
小児の悪性腫瘍では白血病が最も多く、脳腫瘍はそれに次ぎます。
【選択肢別解説】
1:× 幼児期は放射線による脳の発達への悪影響が大きいため、照射を避けたり遅らせたりします。
その分、化学療法が重要な治療になるので、記述は誤りです。
2:× 幼児期の頭部への放射線照射は、知能低下や成長障害などの晩期障害と関連します。
記述は誤りです。
3:○ 脳腫瘍は白血病を除いた小児の固形腫瘍の中で最も多い腫瘍です。
記述は正しいです。
4:× 脳腫瘍は頭蓋の外へ転移することはまれです。
髄芽腫などは髄液を介して脳や脊髄に播種しますが、肺転移しやすい腫瘍ではありません。
5:× 髄膜腫は成人に多い腫瘍で、小児ではまれです。
小児では星細胞腫や髄芽腫などが多くみられます。
【ポイント】
小児の悪性腫瘍は、白血病が最多で、脳腫瘍が固形腫瘍の中で最多です。
小児脳腫瘍の治療後は、高次脳機能障害や発達の問題に対する長期的な支援が必要になります。
【用語】
小児固形腫瘍:白血病などの血液のがんを除いた、塊をつくる小児のがんの総称である。
髄膜腫:脳を包む髄膜から発生する腫瘍で、成人に多く小児ではまれである。
放射線照射治療:放射線をあててがん細胞を壊す治療で、発達途上の脳では後遺症に注意が要る。
髄芽腫:小児の小脳に好発する悪性の脳腫瘍で、髄液を介して脳や脊髄に広がりやすい。
化学療法:抗がん剤を用いて、がん細胞の増殖を抑えたり死滅させたりする治療法である。