正答4
解説
正解は4です。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)に対する呼吸リハビリテーションの目標と手技を問う問題です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
【選択肢別解説】
1:× 6分間歩行距離は運動耐容能の指標です。
この距離を延ばすことは呼吸リハビリテーションの目標として正しいです。
2:× 腹式呼吸(横隔膜呼吸)は、呼吸補助筋の過剰な働きを抑え、効率よく換気する方法です。
COPDの呼吸練習として用いられます。
3:× 口すぼめ呼吸は、口をすぼめて息を吐くことで気道内圧を保ち、末梢気道の虚脱を防ぎます。
呼気が楽になり、呼吸困難が軽減します。
4:○ 1秒率は気道閉塞の程度を示す指標で、COPDでは低下します。
低下させることは悪化を意味するため、目標として誤りです。
また、呼吸リハビリテーションで1秒率そのものを大きく改善することは期待しにくいです。
5:× スクイージングは、呼気に合わせて胸郭を圧迫し、痰の移動を助ける排痰法です。
記述は正しいです。
【ポイント】
呼吸リハビリテーションの主な目標は、呼吸困難の軽減、運動耐容能の改善、生活の質の向上です。
肺機能検査の数値そのものよりも、日常生活の能力の改善を重視します。
【用語】
COPD:慢性閉塞性肺疾患の略で、主に喫煙により気流が閉塞して息切れを生じる病気である。
口すぼめ呼吸:口をすぼめてゆっくり息を吐く呼吸法で、気道の閉塞を防ぎ息切れを和らげる。
スクイージング:胸郭を呼気に合わせて圧迫し、気道内の痰の移動を助ける排痰法である。
1秒率:努力して息を吐いた最初の1秒間の量が、全体に占める割合を表す指標である。
6分間歩行距離:6分間にどれだけ歩けるかを測り、運動能力を評価する検査である。