正答1
解説
正解は1です。
粘膜下口蓋裂の特徴を問う問題です。
この問題は特徴的でないものを選ぶので、○ が答え(特徴的でないもの)です。
粘膜下口蓋裂は、粘膜は保たれているのに、その下の筋や骨が正中で離れている口蓋裂です。
【選択肢別解説】
1:○ 扁桃の肥大は粘膜下口蓋裂の所見ではありません。
むしろ肥大したアデノイドが鼻咽腔閉鎖を補い、摘出後に開鼻声が目立つことがあります。
2:× 硬口蓋の後端に骨の欠損(V字状の切痕)を触れるのは、粘膜下口蓋裂の3徴の一つです。
特徴的な所見です。
3:× 軟口蓋正中部は筋層が欠けているため薄くなり、青白く透けて見えます。
これも3徴の一つです。
4:× 口蓋帆挙筋が正中で左右に連続せず、前方の硬口蓋後端へ異常に付着します。
筋の走行異常は粘膜下口蓋裂の本態です。
5:× 口蓋垂が二つに分かれる口蓋垂裂は、3徴の一つです。
特徴的な所見です。
【ポイント】
粘膜下口蓋裂の3徴は、口蓋垂裂、軟口蓋正中の透見(菲薄化)、硬口蓋後端の骨欠損です。
見逃されやすく、言語発達の時期に開鼻声で気づかれることがあります。
【用語】
粘膜下口蓋裂:口蓋の粘膜は保たれているが、その下の筋や骨に裂がある先天異常である。
口蓋帆挙筋:軟口蓋を引き上げて咽頭壁に近づけ、鼻咽腔を閉じる働きをもつ筋である。
口蓋垂裂:口蓋垂が二つに割れた状態で、粘膜下口蓋裂にみられる所見のひとつである。
菲薄化:組織が正常よりも薄くなって、透けて見えるほどになった状態をいう。