正答5
解説
正解は5です。
人がものごとをカテゴリーに分けるときの概念の成り立ちを説明する理論を問う問題です。
この問題は理論でないものを選ぶので、○ が答え(カテゴリー的概念の理論でないもの)です。
【選択肢別解説】
1:× 定義的特徴理論(古典的理論)は、カテゴリーはすべての成員が共有する必要十分な特徴で定義されると考えます。
カテゴリー的概念の代表的な理論です。
2:× プロトタイプ理論は、カテゴリーの最も典型的な代表例との類似度で成員かどうかが決まると考えます。
カテゴリー的概念の理論です。
3:× 事例モデル(エグゼンプラーモデル)は、過去に経験した個々の事例の記憶との類似で判断すると考えます。
カテゴリー的概念の理論です。
4:× 理論ベースの考え方は、カテゴリーは因果関係などに関する素朴な理論によってまとまると考えます。
カテゴリー的概念の理論の一つです。
5:○ スキーマ理論は、経験から作られた知識のまとまりが記憶や理解を方向づけることを説明する理論です。
カテゴリーの成り立ちそのものを説明する理論ではありません。
【ポイント】
カテゴリー化の理論は、定義的特徴、プロトタイプ、事例、理論ベースの4つが基本です。
スキーマ理論はバートレットの記憶研究などで知られ、文章理解や想起の歪みの説明に使われます。
【用語】
プロトタイプ理論:カテゴリーの典型例を心の中に持ち、それとの類似度で判断するという考え方である。
定義的特徴理論:カテゴリーに属するための必要十分な特徴が決まっているとする考え方である。
事例モデル:過去に出会った個々の事例を記憶し、それとの類似で分類するという考え方である。
スキーマ理論:過去の経験から作られた知識の枠組みが、理解や記憶を導くという考え方である。
理論ベース:カテゴリーは、対象についての素朴な理論や因果関係の知識によってまとまるとする考え方である。