正答5
解説
正解は5です。
心理測定における尺度水準を問う問題です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
尺度水準は、情報量の少ない順に名義尺度、順序尺度、間隔尺度、比率尺度となります。
上位の尺度は下位の尺度に変換できますが、逆はできません。
【選択肢別解説】
1:× 比率尺度は最も情報量の多い尺度です。
身長を「高い・低い」と分類するように、名義尺度に変換することはできます。
2:× 間隔尺度の値を大きさの順に並べれば、順序尺度として扱えます。
記述は正しいです。
3:× 順序尺度の測定値でも、スピアマンの順位相関係数などを計算できます。
記述は正しいです。
4:× 一対比較法は、刺激を2つずつ比べてどちらが上かを判断させる方法です。
その結果から刺激の順位、つまり順序尺度の値が得られます。
5:○ 記述評定尺度法は「非常に良い」「やや良い」などの言葉で段階評定させる方法です。
得られるのは順序尺度(扱い方によっては間隔尺度)の値です。
絶対的な原点を持つ比率尺度の値は得られないので、記述は誤りです。
【ポイント】
比率尺度は絶対的なゼロ点を持ち、「2倍」という比較ができる尺度です。
比率尺度の値を直接得る心理測定法としては、マグニチュード推定法が代表的です。
【用語】
比率尺度:原点が絶対的なゼロで、数値の比に意味がある尺度である。
間隔尺度:目盛りの間隔が等しく、差に意味があるが、絶対的なゼロ点をもたない尺度である。
順序尺度:数値が大小や順位だけを表し、間隔の等しさは保証されない尺度である。
名義尺度:数値が区別や分類のための名前の代わりにすぎない尺度である。
一対比較法:刺激を2つずつ組み合わせて提示し、どちらが優れているかを判断させる方法である。
記述評定尺度法:「非常に」「やや」などの言葉の段階から当てはまるものを選ばせる評価法である。