正答5
解説
正解は5です。
音の知覚と音環境に関する基本的な考え方を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 騒音とは、聞く人にとって好ましくない音のことで、主観的に決まります。
小さな音でも騒音と感じることがあるので、85dBという数値で決まるものではありません。
2:× 音脈(オーディトリー・ストリーム)とは、続いて聞こえる音が一つの流れとしてまとまって知覚されたものです。
1つの音を構成する正弦波の成分のことではありません。
3:× 複数の音源からの音が同時に届いても、人は音の高さや方向などの手がかりで別々の音に聞き分けられます。
必ず1つの音に聞こえるわけではありません。
4:× 音を完全に遮断した環境では、かえって不安や圧迫感を感じることがあります。
不安を和らげるには、適度な環境音がある音環境を整えることが大切です。
5:○ 環境音を聞き取ることで、人は周囲の状況を把握し、近づく車などの危険にいち早く気づくことができます。
記述は正しいです。
【ポイント】
聴覚には、言語音の理解だけでなく、周囲の状況を知る警告や環境把握の働きがあります。
複数の音を聞き分ける働きは、聴覚情景分析として説明されます。
【用語】
音脈:同じ音源から出た音のつながりとして、ひとまとまりに知覚される音の流れである。
環境音:話し声や音楽以外の、身のまわりで聞こえる自然の音や生活の音をいう。
聴覚情景分析:複数の音が混ざった中から、音源ごとに音を分けて知覚する働きである。
騒音レベル:騒音の大きさを表す指標で、聴感補正をした音圧レベルである。